それはさ、彼女以外には全く興味がないって言ってることと変わらないと思うけど? 司はこんな場所へ来ても普段のスタイルを崩すことなく黙々と本を読んでいた。 そうしていられたのも、じーさんに渡した集音機が稼動するまでは、だけど――。