光のもとでⅠ

 そのため、冬の間はあまり遠出をしないし、遠出する際には必ず女医を連れていく。
 今夏は、その女医に翠葉ちゃんの専属になるよう指示を出したため、自分の外出は極力控え、ほぼ毎日のように庵にいたという。
 そんなじーさんにこの寒い中外で接触しろ、というのはずいぶん酷かとは思ったが、今この場でその役を引き受けられるのはじーさんしかいない。
 もし何かが起きたとしても、この女医が一緒に来ているのなら大事には至らないだろう。
 それは翠葉ちゃんも然り。
 この場に司がいるということは、司もじーさんが彼女に接触したことは聞いているはず。
 ただ、身分を隠して会っていることを知っているかは不明。
 ま、表に出てこなかった時点で薄々気づいてはいると思うが……。
 そうこうしていると木田さんが戻ってきた。