武継さんの連絡のあと、俺はシャワーを浴びるとすぐ横になった。
 色濃く感じるのは眼精疲労。
 日中、根詰めて仕事をしていたうえに、夜の高速道路をかなり飛ばした。
 ここに着くまで神経の休まる暇がなかった。
 俺はかばんからサプリを取り出し無造作に飲み込む。
「あ、夕飯……」
 食べてないことに気づいたところで時計は深夜零時を回っていた。
「今さら食べるっていってもな……」
 ルームサービスを頼むことすら億劫に思える。
 テーブルに置いてあった携帯に手を伸ばし、彼女のバイタルをじっと見つめるも、血圧数値は維持している。
 いつもと比べるなら若干高いくらいだ。
 それが意味するところは、起きている、ということ。