「俺、お兄ちゃん通り越して保護者になった気分……」
 変な人についていかないとか携帯がつながるように、とか。
 ちょっと小さな子扱いしすぎたかな?
 そんなことを考えながらリィの姿を見送った。
 広報部に顔を出してから四十一階へ上がると、俺を待っているのはメンテナンス待ちのコンピュータールーム。
 コンピュータールームは機械には優しいけど人体には優しくない。
 室温低いは湿度も微妙。
 この部屋の一切は人体に合わせて調節されているわけじゃない。
 機械を守ることだけを考え特化した環境。
 ま、どこのコンピュータールームも似たり寄ったりだけどね。