「俺、かわいいでしょ? だから、写真部に入ろうね? で、生徒会でも仲良くしようね」
彼女の手を勝手に取ってブンブン振った。
「ねっ?」
念を押すと、彼女はポカンとしたまま「はい」と言った。
「うっし、言質取ったからね? じゃ、来週部室で待ってるから!」
茜はかわいい子に目がない。
だから、きっと君は外堀を埋められて生徒会に入ることになる。
俺はいつものように花壇を跳び越し走り出す。
けれども数メートル行ったところで足を止め、木陰に入って彼女を振り返る。
彼女はこちらに背を向け歩き始めたところだった。
「あの子……スイハって言った」
「Suiha」も今年高校生になる。
彼女の手を勝手に取ってブンブン振った。
「ねっ?」
念を押すと、彼女はポカンとしたまま「はい」と言った。
「うっし、言質取ったからね? じゃ、来週部室で待ってるから!」
茜はかわいい子に目がない。
だから、きっと君は外堀を埋められて生徒会に入ることになる。
俺はいつものように花壇を跳び越し走り出す。
けれども数メートル行ったところで足を止め、木陰に入って彼女を振り返る。
彼女はこちらに背を向け歩き始めたところだった。
「あの子……スイハって言った」
「Suiha」も今年高校生になる。


