光のもとでⅠ

「あ、ごめん。驚かせちゃったよね」
 こちらを振り返った女の子の髪がふわり、と弧を描いた。
 首を傾げて俺をじっと見る。
 かっわいい子だなぁ……。
 茜とは違うタイプのかわいさ。
「今さ、背が低いとか思ったでしょ」
 たいていの人間がそう思うらしいから適当に言っただけ。
 すると、
「……すみません」
 彼女はすんなりと認めた。
「ははっ! 君、素直だなぁ」
 顔も言葉もそのまんま。
 その表情や佇まいに思わず笑みが漏れた。