そんなコメントがついていた。
 霜を「ガラスこ貝柱」とたとえることに感心したものの、本当はコメントの内容なんかどうでも良かったんだ。
「生きてた……」
 そのことだけに俺は安堵した。
「なんだ……今年高校受験ってことは二個下?」
 でも、それだと俺が出版したとき、彼女は十代前半だったはず……。
 もしかしたら入力間違いだったのかもしれない。
「……受かるといいね」
 俺は以前もらったメールアドレスに返信したい気持ちを抑え、パソコンをシャットダウンした。