「仲はいいと思うよ。ただ、信用が回復しているかは不明。蒼樹や唯は正面切って信用してるって言ってくれたけど、普通、こういうことは面と向かって話さないでしょう?」
彼女は黙ったまま顔を上げることはなかった。
――タイムオーバー。
安全運転をしたところで病院までの距離が変わるわけじゃない。
車は病院の正面玄関に着いてしまった。
「翠葉ちゃん、病院に着いたよ」
彼女は顔を上げ、外を見て唖然とする。
俺との会話に意識を集中させていたのか、はたまた思い出した何かに意識を持っていかれていたのかは定かじゃない。
わかることといえば、何かしら彼女に異変があったこと。
彼女は黙ったまま顔を上げることはなかった。
――タイムオーバー。
安全運転をしたところで病院までの距離が変わるわけじゃない。
車は病院の正面玄関に着いてしまった。
「翠葉ちゃん、病院に着いたよ」
彼女は顔を上げ、外を見て唖然とする。
俺との会話に意識を集中させていたのか、はたまた思い出した何かに意識を持っていかれていたのかは定かじゃない。
わかることといえば、何かしら彼女に異変があったこと。


