きりのいいところで休憩を入れ昼食を摂っているとき、携帯とパソコンが同時にメールを受信した。


件名 :リィ情報
本文 :今日、リィがジャケット返しに
   行くと思います。
   なので、急用がなければ
   仕事部屋にいるべし。


 なんとも唯らしいメールだった。
 俺は気分を良くし、午後も図書棟を離れることなく仕事をしていた。

 午後の授業を終えるチャイムが鳴り十五分ほどすると、校舎から生徒が吐き出されるようにして出てくる。
 その中に彼女の姿を見つけた。