光のもとでⅠ

『昨日一昨日のデータを見ても、ここが発症って確証を持てるタイミングがないのよね……。何せ、ずっと微熱がある状態で疲労の度合いで上下してるんだから』
「そうなんだよね。あの子常に微熱っ子だからどの時点からの発熱が発症になるのかわかりかねるんだよね」
『薬が飲めるならゲストルームに帰してもよかったんだけど、水分を摂らせてもすぐに戻すは声をかけても目の焦点あってないは、肺炎に移行する可能性その他を考えたらマンションには帰せなかったわ』
 あぁ、いつものことだね。
 彼女は風邪をひくと必ず胃腸に症状が表れる。
 そうなってしまうと、経口摂取を一切受け入れなくなることから点滴や注射での処置しかできなくなる。
 姉さんの言うとおり、肺炎やほかの病気が併発しないといいんだけど……。