「さ、俺は夜勤前に仮眠とるかな。……あぁ、うちは姉さんのところと違って冷蔵庫に何も入れてないから、食べ物関係はコンシェルジュにオーダーして」
「わかった」
主寝室へ向かって歩きだした兄さんに声をかける。
顔を見て言える心境でもないから、テーブルに視線を落としたまま、ただ短く「ありがとう」と――。
俺は代休の二日間、兄さんの家にあった本を読んだり株の操作をして過ごし、久しぶりに勉強をせずに過ごした。
代休明けの水曜日、翠と接した人間が欠席していないか調べたところ、生徒会メンバーをはじめとする実行委員や放送委員、同じボックスだった一年A組と一年B組の生徒は誰ひとりとして欠席していなかった。
「わかった」
主寝室へ向かって歩きだした兄さんに声をかける。
顔を見て言える心境でもないから、テーブルに視線を落としたまま、ただ短く「ありがとう」と――。
俺は代休の二日間、兄さんの家にあった本を読んだり株の操作をして過ごし、久しぶりに勉強をせずに過ごした。
代休明けの水曜日、翠と接した人間が欠席していないか調べたところ、生徒会メンバーをはじめとする実行委員や放送委員、同じボックスだった一年A組と一年B組の生徒は誰ひとりとして欠席していなかった。


