「そこからしてもうおかしいのよ。好きな人には普通会いたいと思うし、側にいたい、触れたいって思ったりするものよ。だから、秋斗くんの取っている行動は間違いじゃない。でも、翠葉ちゃんはちょっと違うのよ」
少し前までは少しでも一緒にいたいと思っていたし、会いたいとも思っていた。手だってつなぎたいと思っていた。
それには自信がある。
藤山でデートしたときの気持ち。あのときの気持ちに偽りなんてなかった。
でも、今は全然違う。秋斗さんという存在が恐怖でしかないのだ。
どうして、どうしてこんなことになってしまったのだろう……。
「翠葉ちゃん、少し休みましょう? 湊との約束は守らなくちゃね」
言われて、決断を出す前に休むことになった。
部屋に戻り時計を見ると、五時半を回ったところだった。
次に起きるのは六時過ぎ。
そんなことを考えつつ携帯を見ると、メールが届いていた。ディスプレイに表示されたのは"藤宮秋斗"の文字。
その文字を見るだけでも手が震える。
奥歯にぐっと力を入れてメールを開いた。
少し前までは少しでも一緒にいたいと思っていたし、会いたいとも思っていた。手だってつなぎたいと思っていた。
それには自信がある。
藤山でデートしたときの気持ち。あのときの気持ちに偽りなんてなかった。
でも、今は全然違う。秋斗さんという存在が恐怖でしかないのだ。
どうして、どうしてこんなことになってしまったのだろう……。
「翠葉ちゃん、少し休みましょう? 湊との約束は守らなくちゃね」
言われて、決断を出す前に休むことになった。
部屋に戻り時計を見ると、五時半を回ったところだった。
次に起きるのは六時過ぎ。
そんなことを考えつつ携帯を見ると、メールが届いていた。ディスプレイに表示されたのは"藤宮秋斗"の文字。
その文字を見るだけでも手が震える。
奥歯にぐっと力を入れてメールを開いた。


