「翠葉ちゃん、秋斗くんはいくつ年上?」
美波さんに訊かれた。
「九歳……」
「でしょう? 経験値も違えば器だって違うものよ。彼がどれだけの許容量を持っているのか、それがわかるのは今じゃないかしら」
「……人を試してるみたい」
「……そういう受け取り方もあるわね。でも、彼は今まで結構遊んできてる人間だし、それを悪いこととは言わないけれど、本気の相手が翠葉ちゃんなのなら、翠葉ちゃんの気持ちや状態を汲むことができなければ、この先うまくなんていかないわ。……ショックかもしれないけどね、翠葉ちゃんはもう耐えられないところまで秋斗くんの要望に応えている状態。それ以上受け入れようとしたら、また無自覚に自傷行為をしてもおかしくないのよ。私、それだけは見過ごせないわ」
その言葉に栞さんが頷き、
「私もね、こんなふうになるくらいなら、今は秋斗くんと距離を置くべきだと思うの」
静かにそう口にした。
「翠葉ちゃん……今、秋斗くんと一緒にいたい? 今すぐ会いたい?」
私は首を真横に振っていた。
美波さんに訊かれた。
「九歳……」
「でしょう? 経験値も違えば器だって違うものよ。彼がどれだけの許容量を持っているのか、それがわかるのは今じゃないかしら」
「……人を試してるみたい」
「……そういう受け取り方もあるわね。でも、彼は今まで結構遊んできてる人間だし、それを悪いこととは言わないけれど、本気の相手が翠葉ちゃんなのなら、翠葉ちゃんの気持ちや状態を汲むことができなければ、この先うまくなんていかないわ。……ショックかもしれないけどね、翠葉ちゃんはもう耐えられないところまで秋斗くんの要望に応えている状態。それ以上受け入れようとしたら、また無自覚に自傷行為をしてもおかしくないのよ。私、それだけは見過ごせないわ」
その言葉に栞さんが頷き、
「私もね、こんなふうになるくらいなら、今は秋斗くんと距離を置くべきだと思うの」
静かにそう口にした。
「翠葉ちゃん……今、秋斗くんと一緒にいたい? 今すぐ会いたい?」
私は首を真横に振っていた。


