「ツカサの力量ってなんですか? 思惑って……? ツカサの選択って何……?」
この場にいる人は誰もが知っているのだろう。
でも、誰に訊いたらいいのかがわからなかった。
「唯、少し黙っててくれないか。翠葉ちゃんにはゲストルームに戻ったら全部話すって約束したんだ」
秋斗さんの言葉にも唯兄は頑として譲らなかった。
「聞けませんね。もし、リィがこの詳細を知るんだとしたら司っちの口からだ。それ以外は認められない」
「若槻にそんな権限はないだろう?」
静さんの言葉に唯兄が目を剥く。
そして、私の方を向いた。
「リィ、この権限俺にくんないかなっ?」
「っ……」
私は知りたいと思った。
思ったけど――目の前にいる唯兄の気迫に負けた。
この場にいる人は誰もが知っているのだろう。
でも、誰に訊いたらいいのかがわからなかった。
「唯、少し黙っててくれないか。翠葉ちゃんにはゲストルームに戻ったら全部話すって約束したんだ」
秋斗さんの言葉にも唯兄は頑として譲らなかった。
「聞けませんね。もし、リィがこの詳細を知るんだとしたら司っちの口からだ。それ以外は認められない」
「若槻にそんな権限はないだろう?」
静さんの言葉に唯兄が目を剥く。
そして、私の方を向いた。
「リィ、この権限俺にくんないかなっ?」
「っ……」
私は知りたいと思った。
思ったけど――目の前にいる唯兄の気迫に負けた。


