「顧問の先生には話してあると思うけど、ずっと休みだと内申に響くわ。せめて作品提出や何か課題を出してもらったほうがいいと思うの」
「うん、先生に相談してみる」
「じゃ、帰り道気をつけてね」
「桃華さんも」
「また明日」
「バイバイ」
 私はコートのポケットを確かめることなく桃華さんと別れた。