けれども、ツカサが歩みを止める気配はない。
「ツカサ、おじいさんに声かけなくてもいいの?」
「許可ならあらかじめ取ってある。それを誰が自己都合でキャンセルしてくれたんだっけ?」
「ごめん……でも、ちゃんと連絡は入れたよ?」
「別にすっぽかされたとは言ってないけど?」
 ようやく見つけた話題もすぐに終わってしまう。
 会話が続かない……。
 お弁当を食べているときも私とツカサの間に会話はない。
 その代わり、周りにいる海斗くんや飛鳥ちゃん、誰かしら話している人がいて、そんな雰囲気にいつも救われていたんだ――。