床に置いてあるランプとローテブルのあたりを照らすためにあるスタンド式の照明。
 天井に埋め込まれているスポットライトをいくつか点けると、秋斗さんはカーテンを閉め、寒くないかを私に訊いた。
 ついさっき自然に笑えたこともあり、だいぶリラックスした私は「大丈夫です」と答える。
 でも、
「翠葉ちゃんは意外と嘘つきだからね」
 にこりと笑った秋斗さんに手を取られ、優しく睨まれた。
「ほら、冷たい。ちょっと待ってて?」
 秋斗さんはエアコンをつけると、隣の寝室へ行き、毛布を手に戻ってきた。