「どっちもどっち……?」
でも、迷子傘がなくなったり置いてけぼり傘がなくなるのはいいことだと思う。
私は自分の傘の持ち手を指でなぞる。
それはコンビニに行けば数百円で買える、なんの変哲もない透明のビニール傘。
「翠葉、おはよう」
傘立ての前に立っていると、登校してきた桃華さんに声をかけられた。
桃華さんの傘もまだ濡れてはいなかった。
手に持っている傘は薄桃色の生地に白いドット柄。
桃華さんの傘はとても女の子らしい。
「いつも思うのよね」
「え?」
「翠葉がビニ傘っていうのが不自然に思えるわ」
「あ、これ……?」
「どうしてビニ傘なの?」
「話すと長くなるから席に着いてからでいい?」
桃華さんの了承を得てから席に移動した。
でも、迷子傘がなくなったり置いてけぼり傘がなくなるのはいいことだと思う。
私は自分の傘の持ち手を指でなぞる。
それはコンビニに行けば数百円で買える、なんの変哲もない透明のビニール傘。
「翠葉、おはよう」
傘立ての前に立っていると、登校してきた桃華さんに声をかけられた。
桃華さんの傘もまだ濡れてはいなかった。
手に持っている傘は薄桃色の生地に白いドット柄。
桃華さんの傘はとても女の子らしい。
「いつも思うのよね」
「え?」
「翠葉がビニ傘っていうのが不自然に思えるわ」
「あ、これ……?」
「どうしてビニ傘なの?」
「話すと長くなるから席に着いてからでいい?」
桃華さんの了承を得てから席に移動した。


