光のもとでⅠ

 バスタブに浸かるとただ一点のみを考える。
 秋斗さんにいつ伝えよう……。
 授業が終わってから仕事部屋に行く……?
 仕事の邪魔になるだろうか。
 ごちゃごちゃと考えたら、また逃げる口実を見つけてしまいそうだった。
「メール、しよう。明日、仕事部屋に行ってもいいかどうか……」
 それが大丈夫なら、明日、放課後に伝えよう。
 秋斗さんには伝えるだけではなく、謝らなくてはいけない。
 髪の毛を切ったことも何もかも。
 今だから謝れること。
 記憶が戻ったから謝れることがある。
 私はお風呂から上がると、すぐに携帯を手に取った。