光のもとでⅠ

 泣きそうになるのを必死で堪える。
 唇を噛むと、口の中に血の味が広がった。
「その頃、私はとても体調が悪くて……。学校に通えなくなることが怖くて、私の頭は体調と学校のことでいっぱいでした。それ以外のことを考える余裕が全くなくなってしまったんです」
 だから秋斗さんは――。
「その人はそういった私の状況も全部理解したうえで、『付き合う』ということをなかったことにしてくれました」
 自分がどれだけ大切に想われていたのかを痛感する。
 私はいつだってその優しさに甘えていた。
 なのに、私はひどいことばかりをしてきた。
「私、体調が悪くなるととても醜くなるんです。見かけも心も……うっかり口にしたことで人を傷つけてしまえるくらいに。だから極力言葉を交わしたくなくて、家族も誰もかれもを遠ざけていました」
 朗元さんは私の目を見てじっと話を聞いてくれていた。
 まるで教会の牧師様のよう。
 即ち、私は懺悔室を訪れる訪問者。
 そう、これらは懺悔のような告白だった。