クラスの応援に紛れてツカサに声をかけた。
何気ない応援の言葉だったけど、それに気づいてもらえたことが、目が合ったことがとても嬉しくて――。
頬に熱を持った私を隠してくれたのは佐野くんのジャージだった。
ジャージで隠される前に交わした佐野くんとの会話。
――「なぁ……御園生って、もしかしてあの先輩のこと好きだったりするのか?」
――「えっと、あの……なんていうか、あの顔が好き? なんか、ど真ん中ストライクで……。あ、嘘、そうじゃなくてっ――」
思い出して目に涙が滲む。
「知らなかった。あれが恋なんて知らなかった……」
人を好きという気持ちがどんなものかなんて知らなかった。
何気ない応援の言葉だったけど、それに気づいてもらえたことが、目が合ったことがとても嬉しくて――。
頬に熱を持った私を隠してくれたのは佐野くんのジャージだった。
ジャージで隠される前に交わした佐野くんとの会話。
――「なぁ……御園生って、もしかしてあの先輩のこと好きだったりするのか?」
――「えっと、あの……なんていうか、あの顔が好き? なんか、ど真ん中ストライクで……。あ、嘘、そうじゃなくてっ――」
思い出して目に涙が滲む。
「知らなかった。あれが恋なんて知らなかった……」
人を好きという気持ちがどんなものかなんて知らなかった。


