『リィっ!? なんで支倉なんかにいるんだよっ。だいたいにして、何ひとりで電車乗ってんのっ!?』
「ごめんなさいっ――藤倉の駅で木田さんを見かけて……気づいたら追いかけていたの」
『キダさん……?』
唯兄の声が聞こえたのか、静さんとの通話を終わらせた木田さんが代わるようにとジェスチャーする。
「木田です。もっと早くにご連絡を入れるべきでしたね。申し訳ございません。これからお嬢様をブライトネスパレスへお連れする予定なのですが、ご了承いただけますでしょうか? ――おやおや、ご存知でしたか。すでに特急乗車券も手配済みで、今は特急列車の車内におります。御園生夫妻にもこちらからご連絡入れておきますのでご安心ください。因みに、静様にも通知してありますので」
木田さんはおどけた調子でこう続けた。
「ごめんなさいっ――藤倉の駅で木田さんを見かけて……気づいたら追いかけていたの」
『キダさん……?』
唯兄の声が聞こえたのか、静さんとの通話を終わらせた木田さんが代わるようにとジェスチャーする。
「木田です。もっと早くにご連絡を入れるべきでしたね。申し訳ございません。これからお嬢様をブライトネスパレスへお連れする予定なのですが、ご了承いただけますでしょうか? ――おやおや、ご存知でしたか。すでに特急乗車券も手配済みで、今は特急列車の車内におります。御園生夫妻にもこちらからご連絡入れておきますのでご安心ください。因みに、静様にも通知してありますので」
木田さんはおどけた調子でこう続けた。


