頭が痛いわけではない。
それでも私は自分の額に手を添える。
頭を抱えたくなるとはこういうことをいうのだろうか……。
目を瞑り、目の前のものすべてをシャットアウトすると、男性ではない声がかけられた。
「お嬢様、まずはお茶をお飲みになられてはいかがでしょう?」
園田さんだった。
勧められたとおりにお茶を口にすると、ぬるくなってしまったカモミールティーが口に広がった。
香りが口から鼻に抜けるのを意識して感じ取る。
「翠葉ちゃん、あまり気にしなくていいと思うよ? あ、俺もね、一緒に仕事するときはカメラマン兼翠葉ちゃんの護衛担当だから」
それでも私は自分の額に手を添える。
頭を抱えたくなるとはこういうことをいうのだろうか……。
目を瞑り、目の前のものすべてをシャットアウトすると、男性ではない声がかけられた。
「お嬢様、まずはお茶をお飲みになられてはいかがでしょう?」
園田さんだった。
勧められたとおりにお茶を口にすると、ぬるくなってしまったカモミールティーが口に広がった。
香りが口から鼻に抜けるのを意識して感じ取る。
「翠葉ちゃん、あまり気にしなくていいと思うよ? あ、俺もね、一緒に仕事するときはカメラマン兼翠葉ちゃんの護衛担当だから」


