光のもとでⅠ

 十年先も二十年先も、ずっと友達だと言ってくれた。
 その手を放したくはない。
 やっと見つけた宝物。
 やっと出逢えた宝物を容易には手放せない。
「それで身を危険にさらすことになるとしてもかい?」
「……怖くないといったら嘘になります。でも、ここで手を放したら、私は絶対に後悔します」
 静さんは一瞬目を瞠った。
「静さん……?」
「あぁ、すまない……。少し驚いてね」
 静さんの目は細まり、懐かしいものを見るような目で私を見た。
「三十年近く前のことだ。翠葉ちゃんと同じ言葉を口にした女性がいる」