光のもとでⅠ

 私は上辺ともいえない上澄みを知っただけで、ヘラヘラと「大丈夫」という言葉を返していたに過ぎない。
 本当はそんなに簡単な話じゃなかった。
「翠葉ちゃん、そろそろ答えを」
 静さんに声をかけられ、身体がびくりと反応する。
「誰に迷惑がかかるとかそういうことは一切抜きにして、翠葉ちゃんがどうしたいか。自分のことだけを考えて選択してほしい」
 仕事のことは一切考えなくていいと言ってくれている。
 それは静さんの優しさだろう。
 私がどうしたいか……?
 私は――。
「私は、海斗くんたちと友達でいたいです。ずっと――ずっと友達でいたいです」