光のもとでⅠ

 雅さんの件で警護対象になったときは秋斗さんがついてくれていた。
 きっとあれが近接警護というものなのだろう。
 あのときは警護についてくれたのが秋斗さんだったから、さほど違和感を覚えることなく過ごせたけれど、ほかの人と随時一緒に行動することを考えると、なんだか落ち着かない気がする。
 身を守るためには近接警護が一番確実だとは思う。
 警護対象との距離があればあるほど手の届かない部分が出てくる。
 それを人を増やすことでカバーするのがチームの配属なのだろう。
 そのくらいの想像はできる。できるけど――。
 言葉で「警護」や「リスク」と言われても、私にはピンとこなかった。
 唯兄がお母さんの身に起きたことを話してくれなければ、私はきちんと理解しないままに答えを出したに違いない。