「……オーナーはすっごくずるい人なのに、こういうところで責任を放棄しないちゃんとした大人で妙に腹が立ちます」
「褒め言葉として受け取っておこう」
「褒めてません。むしろ、今回みたいなときは放棄してくれたほうが周りは楽なんですっ」
「そうか?」
「そうですっ。あーーーっ! やっぱり誰がなんて言おうとオーナーはずるい人決定っ」
「それは否定しないさ。狡猾さを駆使しないと生き残れない環境にいるからな。それにおまえもなかなかのものだと思うがな」
会話のすべてを理解できるわけではないけれど、唯兄が口にしていることは本心だと思う。
その反面、私に考える時間を作ってくれている気もした。
「褒め言葉として受け取っておこう」
「褒めてません。むしろ、今回みたいなときは放棄してくれたほうが周りは楽なんですっ」
「そうか?」
「そうですっ。あーーーっ! やっぱり誰がなんて言おうとオーナーはずるい人決定っ」
「それは否定しないさ。狡猾さを駆使しないと生き残れない環境にいるからな。それにおまえもなかなかのものだと思うがな」
会話のすべてを理解できるわけではないけれど、唯兄が口にしていることは本心だと思う。
その反面、私に考える時間を作ってくれている気もした。


