光のもとでⅠ

 動揺しているのが自分でもわかるって相当だ……。
 落ち着くにはどうしたらいいだろう。
 いつもなら数を数えるけれど、今はちょっと役に立ちそうにはなく、周囲に視線をめぐらせるとパソコンのマウスが目に入った。
「あ……」
「ん? リィ、どうした?」
「マウスでドラッグしてゴミ箱にポイ?」
「ちょっと待った……。リィの頭の中、今どうなってんの?」
「それは秘密です」
 ツカサをゴミ箱アイコンの上へドロップしたとは口が裂けても言えない。