手には大きめのバッグ。
チャコールグレーほど濃くはないグレーの皮製のバッグには、デジタル一眼レフやコンデジが入っている。
それから写真のデータがいくつか。
ほかにもお薬やミネラルウォーター、お財布、携帯、ノートや筆記用具。
何を持ってきたらいいのかわからなくて、不安が和らぐほどにものを入れると、この大きなバッグでないと入りきらなかった。
唯兄には笑われてしまったけど、でも――私、「お仕事」って初めてなんだもの……。
エレベーターが一階に着くと、表玄関から出てホテルの裏へ回った。
「フロントの端からも入れるけど、ちゃんと社員ぽく裏口から入る方法を伝授いたしましょう」
唯兄はにこりと笑って警備室を指差す。
チャコールグレーほど濃くはないグレーの皮製のバッグには、デジタル一眼レフやコンデジが入っている。
それから写真のデータがいくつか。
ほかにもお薬やミネラルウォーター、お財布、携帯、ノートや筆記用具。
何を持ってきたらいいのかわからなくて、不安が和らぐほどにものを入れると、この大きなバッグでないと入りきらなかった。
唯兄には笑われてしまったけど、でも――私、「お仕事」って初めてなんだもの……。
エレベーターが一階に着くと、表玄関から出てホテルの裏へ回った。
「フロントの端からも入れるけど、ちゃんと社員ぽく裏口から入る方法を伝授いたしましょう」
唯兄はにこりと笑って警備室を指差す。


