光のもとでⅠ

「翠葉ちゃん、いらっしゃい。寒かったでしょう?」
「……あっ、いえっ、あのっ」
「ここじゃ寒いわ。お茶を淹れて待っていたの。上がって?」
「いえ、このあと病院なので……」
 それも知ってるとでも言うかのように真白さんは微笑む。と、私の後ろに視線を向けた。
「武明くん、このあともお願いできる?」
「はい」
「じゃぁ、武明くんも一緒にお茶どうかしら?」
「いえ、自分は遠慮いたします」
 その返事も真白さんの予想の範疇だったらしく、クスクスと笑い、手に持ってるものを藤守さんに渡した。