「挙動不審の理由は何?」
「っ……挙動不審じゃないよっ!? 全然普通、むしろ私のこれは標準装備。……ツカサは……紅葉祭も終わったから部活だよね?」
「そうだけど……」
「私、マンションに戻ったら休んでいた分の勉強しなくちゃいけないから、またねっ」
ツカサに背を向けたら縮こまってどっくんどっくんいっている心臓に手を添えたくなる。
でも、これ以上変な行動はしないように、と自分の手を自分の手で必死に押さえた。
席に戻ると、不思議そうな顔をした桃華さんと目が合ったけど、何を訊かれる前にプリントを拾ってくれたお礼を口にした。
「じゃ、私帰るね。バイバイ」
かばんを持って急ぎ教室を出る。
「っ……挙動不審じゃないよっ!? 全然普通、むしろ私のこれは標準装備。……ツカサは……紅葉祭も終わったから部活だよね?」
「そうだけど……」
「私、マンションに戻ったら休んでいた分の勉強しなくちゃいけないから、またねっ」
ツカサに背を向けたら縮こまってどっくんどっくんいっている心臓に手を添えたくなる。
でも、これ以上変な行動はしないように、と自分の手を自分の手で必死に押さえた。
席に戻ると、不思議そうな顔をした桃華さんと目が合ったけど、何を訊かれる前にプリントを拾ってくれたお礼を口にした。
「じゃ、私帰るね。バイバイ」
かばんを持って急ぎ教室を出る。


