光のもとでⅠ

『藤宮司、翠葉が倒れたわ』
「っ……」
 すぐに携帯を取り出し数値を確認するも、異常を知らせる数値は並んでいない。
 刻々と脈拍が変わるのだから装置が壊れたとも思いがたい。
『少し前に海斗が保健室へ連れていったから、翠葉のかばんだけ届けてもらえるかしら? あと、うちのクラスの前が人だかりでどうにもならないの。できれば実行委員を回して』
「わかった」
 俺を名指しできたが、インカムからの通信だったこともあり、生徒会メンバー全員に状況が伝わっている。
 その分、説明する手間が省けて助かった。