「碧、『もし』もっと早くに翠葉が藤宮に通っていたとして、今俺たちが愛する翠葉はどんな子になっただろう? 想像できるか?」
碧は数十秒悩んだあと、首を緩く横に振った。
「そうだよな。俺も想像できない。俺は自分で翠葉に訊いたくせに、『もし』身体になんの問題もなく元気な娘だったら――って考えても、やっぱり翠葉と同じで想像ができないんだ。安易なものはいくらでも想像できる。みんなでキャンプに出かけてトレッキングをして……そんなことならいくらでもね。でも、翠葉の性格やものを見てどう感じ取るのかまでの想像はできない。今ほど優しい子に育ったかすら想像できないんだ。……それに、『もし』早くに藤宮に通っていたとして、あの日を免れることができたのかもわからない」
碧は数十秒悩んだあと、首を緩く横に振った。
「そうだよな。俺も想像できない。俺は自分で翠葉に訊いたくせに、『もし』身体になんの問題もなく元気な娘だったら――って考えても、やっぱり翠葉と同じで想像ができないんだ。安易なものはいくらでも想像できる。みんなでキャンプに出かけてトレッキングをして……そんなことならいくらでもね。でも、翠葉の性格やものを見てどう感じ取るのかまでの想像はできない。今ほど優しい子に育ったかすら想像できないんだ。……それに、『もし』早くに藤宮に通っていたとして、あの日を免れることができたのかもわからない」


