光のもとでⅠ

「入院しているときに翠葉に幸せか訊いたんだ。そしたら、幸せだって即答された。身体がつらくてもか、って訊いたら、この身体じゃなかったらって考えても何があるのかわからないって――。そのあとに言われた言葉にドキッとしたよ。『もしもの元気な私がいたら、今の私はここにいないでしょう?』。俺たちにはそんなつもりはないし、翠葉だってそう受け止めたと言ったわけじゃない。それはわかってるんだけど、俺は『もし』って言葉を使うことで、今の翠葉を否定しているような気がしちゃったんだよね」
 これはあくまでも俺の感じ方の問題だけど。