光のもとでⅠ

 だから、俺と碧は一足先にマンションへ帰る。
 公道には迎えの車が続々と乗り付けていた。
「さっすが『藤宮』だねぇ……」
 普段はそこまで交通量の多い通りではないが、今は高級車がひっきりなしに走っている。
 公道ということもあり、長時間車が停まっていると警備が注意しにくるのだ。
 そのため迎えに来た人間たちは、主人から連絡が入るまでは藤山の周りをぐるぐると走るほかないのだろう。