光のもとでⅠ

 しん、とした会場に海斗くんがクスリと笑みを漏らし、
『ってことで悪いー! 全校生徒男子諸君、立花飛鳥は俺のだから手ぇ出さないように! 普段言えないこと、みんなもあるよね? でも、今日と明日は紅葉祭だからさ、俺に便乗して告白祭りしてみたら? 何か変わるかも知れないよ!』
 そして二曲目が始まる。
「あの子も藤宮の子なのにね」
 碧の言いたいことはなんとなくわかる。
「藤宮にも色々あるってことかな?」
 彼が纏う空気は静が持つ威圧的なそれではない。