「了解。わかってると思うけど、ゲート通過するのに時間かかるよ?」
「あー、知ってる知ってる。警備、かなり厳しくなったらしいからね」
「そういうこと」
 それだけ言うと、愛息子はリビングを出ていった。

 昨夜、静の家へ帰ってきたら、静は寝ずに待っていた。
 そして、娘翠葉が警護対象になっていることを聞かされた。
 唯から病院での出来事は聞いていたが、そのずっと前から静が警護を翠葉につけていたのだとか。
 厳密には、前回警護がついたときから継続して警護されていたという。