「あんちゃん、そんな顔してるとすーぐ老けちゃうよ?」
「っ……!?」
「ホントホント、相変わらず兄なのか父なのかわからない心配症っぷり」
 唯と蒼のふたりに突っ込まれ、少し恥かしく思う。
「でもま、それがなかったら蒼樹じゃないけどな」
「確かに、あんちゃんかどうかの識別には使えそうですよね」
 葵と唯はクスクスと笑っていた。