光のもとでⅠ

「落ち着いた?」
 唯に顔を覗き込まれた翠葉は泣き笑いを見せた。
「泣き笑い」ってなんでこんなに切なく見えるんだろうな……。
 翠葉は唯の差し出したお茶に口をつけ、ゆっくりと話し始めた。
「この人が好きってわかったのに、わかったのにね、その人には好きな人がいたの」
 翠葉は話しながら涙を零す。
 でも、俺の頭にはクエスチョンマークしか出てこない。
 翠葉の好きな人って……たぶん司だろ?
 でもって司の好きな人は間違いなく翠葉だ。