光のもとでⅠ

「なんかさ、今日一日お疲れ様ってその心臓に言いたくなるくらいの心拍数を連発してたよ」
 本当は何かあったのかなんて気づいていた。
 ライブ中から目が充血していたし、顔がアップで映されるたびに翠葉のもとに行きたくなって、それを抑えるのに必死だった。
 そんなとき、母さんや父さんはどんな目で翠葉を見守っているのか、とか。秋斗先輩はどんな思いで見守っているんだろうか、とか。
 ほかの人の心情でも考えないと冷静にはなれなかった。
 だから、こうやって話そうとしてくれることが嬉しいと思うし、その「位置」をまだ完全に失っていないことに安心する。
 だめだな、俺……。