「あんちゃんも碧さんもまたその話?」
 呆れ声で話に入ってきたのは唯だ。
「その話、もうやめようよ。もう十一月目前だよ? リィだっていつまでも弱いままじゃないし、着実に変化しているのだってわかってるでしょ? 次に何かあったときにどう対処するかを話し合うほうがよっぽど建設的。はい、やめやめっ!」
 唯が話を終わらせるためにパンパン、と二回手を打つと、母さんがふわりと笑った。
「唯を家族に迎えて良かった」
 そう口にしてはガッチリと唯を抱き寄せた。
 唯はそんな行動をものともせずに受け入れ、さらにはこんな話題にすり替える。