光のもとでⅠ

 俺が窓際のソファに座ると、母さんはその向かいに座った。
「蒼樹、今年は本当にありがとう。……仕事とはいえ、息子に甘えすぎたわ」
「母さん、そのことはもう……」
「ううん、ちゃんと言わせて。……ありがとう」
 俺はどう答えようかと少し悩んだ。
「なんていうか……『ありがとう』って言われるようなことは何もしていないし、父さんと母さんに現場に戻ってほしいって言ったのは俺なんだ」
「それは翠葉が望んでいたからでしょう?」
「それもある……」
 けど、それだけではない。
「俺の考えでしかないんだけど――」