光のもとでⅠ

 しかも、それが妙に様になっていて、なんて突っ込んだらいいものやら。
 母さんはといえば、
「やっぱ唯くん、今度絶対に女装っ!」
 えええっ!? どこから女装話が持ち上がった!?
 そして父さんは、
「いや、ドライヤーなら静の家にもあるはずだ!」
 言いながら十階へと続く階段を上がり始めた。
 数分後には得意げな顔でドライヤー片手に下りてくるんだから、もうなんだかな……。
 まぁ、久しぶりの家族団らんで唯も父さんも嬉しいんだろうな。
 何せ、翠葉の体調に何事もなく、こんなふうに家族が集ること自体が久しぶりなのだから――。