「でもね、あそこに寝ているお姫様の王子様は俺なの。だから、拓斗がいくらキスしても目覚めません!」
「え~……僕、あのお姫様お嫁さんに欲しいよぉ……」
「ダメです」
大人気ないと思う。でも、拓斗にですら譲れはしない。
「拓斗、確認なんだけど……キスって唇にしたのか?」
「もっちろん!」
これが葵や司、海斗やほかの男どもだったら地獄に送るところだ。いや、俺がやらずとも蒼樹や栞ちゃんだって加担してくれるだろう。しかし相手が拓斗ともなるとこれ以上の制裁は加えられないわけで――。
「ねぇ、お兄ちゃんが本当の王子様って証拠見せて? お兄ちゃんがキスしても起きなかったらお兄ちゃんだって王子様違いだからね!」
拓斗、言うようになったなぁ……。
部屋の隅でお腹を抱えて笑っている人が約一名――。
「美波さん、なんてすてきな教育されてるんですか……」
「それはもう、うちの子ですから。素直さとフェミニストは譲れないわ」
そういう問題か……?
さすがに拓斗の手前、引くに引けず仕方なく彼女に近寄る。
でも、やっぱり彼女はキスシーンなんて人に見られたくはないだろう。少しだけ気を利かせ、拓斗と同じくドアに背を向ける形でベッドに乗り込んだ。
翠葉ちゃん、初等部一年とはいえ拓斗にキスされても起きないっていうのはちょっと無防備通り越してるよ?
彼女に口付け、最初は舌で唇をなぞるように舐め、緩んだ唇から舌を進入させる。そして、さっきしたように首筋に少しの刺激を与えると、彼女は小さく身じろぎ始めた。
「え~……僕、あのお姫様お嫁さんに欲しいよぉ……」
「ダメです」
大人気ないと思う。でも、拓斗にですら譲れはしない。
「拓斗、確認なんだけど……キスって唇にしたのか?」
「もっちろん!」
これが葵や司、海斗やほかの男どもだったら地獄に送るところだ。いや、俺がやらずとも蒼樹や栞ちゃんだって加担してくれるだろう。しかし相手が拓斗ともなるとこれ以上の制裁は加えられないわけで――。
「ねぇ、お兄ちゃんが本当の王子様って証拠見せて? お兄ちゃんがキスしても起きなかったらお兄ちゃんだって王子様違いだからね!」
拓斗、言うようになったなぁ……。
部屋の隅でお腹を抱えて笑っている人が約一名――。
「美波さん、なんてすてきな教育されてるんですか……」
「それはもう、うちの子ですから。素直さとフェミニストは譲れないわ」
そういう問題か……?
さすがに拓斗の手前、引くに引けず仕方なく彼女に近寄る。
でも、やっぱり彼女はキスシーンなんて人に見られたくはないだろう。少しだけ気を利かせ、拓斗と同じくドアに背を向ける形でベッドに乗り込んだ。
翠葉ちゃん、初等部一年とはいえ拓斗にキスされても起きないっていうのはちょっと無防備通り越してるよ?
彼女に口付け、最初は舌で唇をなぞるように舐め、緩んだ唇から舌を進入させる。そして、さっきしたように首筋に少しの刺激を与えると、彼女は小さく身じろぎ始めた。


