「……ふむ、これは癖になったかな」
少し口元が緩む。
佐野くんとふたりでモニターから少し離れた場所にいるのを見つけると、俺はそこに足を向けた。
まるで通りすがりのように通過しかけて彼女の前で止まる。
「翠葉ちゃん? また眉間にしわ寄ってるけど、どうかした?」
「なんでも、ない、です」
明らかに無理して添えた笑みだった。
「……なんでもないって顔をしてないから見逃してあげない。ほら、言ってごらん? ほかの人には黙っていてあげるから。なんなら彼、佐野くんも追い払おうか?」
体調不良なら湊先生に連絡させてもらうけど――。
少し口元が緩む。
佐野くんとふたりでモニターから少し離れた場所にいるのを見つけると、俺はそこに足を向けた。
まるで通りすがりのように通過しかけて彼女の前で止まる。
「翠葉ちゃん? また眉間にしわ寄ってるけど、どうかした?」
「なんでも、ない、です」
明らかに無理して添えた笑みだった。
「……なんでもないって顔をしてないから見逃してあげない。ほら、言ってごらん? ほかの人には黙っていてあげるから。なんなら彼、佐野くんも追い払おうか?」
体調不良なら湊先生に連絡させてもらうけど――。


