光のもとでⅠ

 呼吸、姿勢、指先にまで神経が使われている。
 そんな姿を目の当たりにした。
 生徒会就任式でピアノを演奏していた翠葉ちゃんとは別人。
 ハープという楽器に触れている彼女を見るのは初めてだけど、この華奢な身体のどこにそんな力があるのか、と思うような力でハープの調弦を進めていく。
 それを見ていた佐野くんのお姉さんたちが、「いい指導者についたのね」と呟いたのが聞こえた。
 俺は――そうだな……正直に言うなら、そんな彼女に見惚れていた。