光のもとでⅠ

 次に、相手に対する問いかけと自分の譲れない部分を提示。
 ちょっとした商談先に連れて行きたくなる話し方。
 あくまでも学生らしい言葉であり内容だったけど、もし仕事でこの話術を使えるとしたら優秀な社員になりそう。
 俺はそんなことを頭の片隅で考えていた。
 相手を敵と思って話していないところがいいんだよね……。
 最終的には翠葉ちゃんが弦を張替え、途中からはハープ奏者の子の態度も心ばかり改まった。
 翠葉ちゃんの集中力のすごさは生徒会で見てきたつもりだけれど、それとはまた別次元の集中を見た気がした。