光のもとでⅠ

 昇降機が下りてくると翠が泣いていた。
 咽るくらいに泣いてるって何……。
 完全に静止するのを待たずに翠に近寄る。
「何、泣いて――」
「違……飲んで、咽――」
 翠は目の前でゲホゲホと咳き込む。
 手にしていたペットボトルを見て意味を解する。
「ドジ……」
 真面目にそう思った。
 真剣に心配した俺がバカみたいだ。
 背中を軽く叩きさすっていると、翠は何度か激しく咳き込み涙を浮かべつつも少し落ち着いたようだった。
 そこへ茜先輩が来て翠の顔を覗き込む。