「司、そもそもは武将じゃなくてお姫様のはずだったんだけど」
俺たちの会話はそこで途切れる。
円形ステージの回転が止まり、翠が完全にこちらを向いた状態で歌い始めたから。
たぶん、これが誕生日プレゼントなのだろう。
俺と秋兄がここにいる時点で確定。
こんな不意打ちをされるとは思ってもみなかった。
仕組んだやつはほかにいるだろう。
それでも、やると決めたのは翠自身。
出逢ってから今まで、こんなに生き生きとした翠を見たことがあっただろうか――。
記憶をすべてひっくり返してみても見つけられない。
そのくらい楽しそうに、嬉しそうに、幸せそうに歌っていた。
俺たちの会話はそこで途切れる。
円形ステージの回転が止まり、翠が完全にこちらを向いた状態で歌い始めたから。
たぶん、これが誕生日プレゼントなのだろう。
俺と秋兄がここにいる時点で確定。
こんな不意打ちをされるとは思ってもみなかった。
仕組んだやつはほかにいるだろう。
それでも、やると決めたのは翠自身。
出逢ってから今まで、こんなに生き生きとした翠を見たことがあっただろうか――。
記憶をすべてひっくり返してみても見つけられない。
そのくらい楽しそうに、嬉しそうに、幸せそうに歌っていた。


