奈落に出ると、人が一斉にこちらを向いた。
それもそのはず、軽音部のラスト一曲前にはふたりはここでスタンバイをしているはずだった。
それが、今翠が現れたばかりでもうひとりの姿はまだ見えないのだから。
小道具の椅子を引き寄せ翠を座らせる。
「あと二分で茜先輩が戻ってくる。それまで座ってろ」
周りにも聞こえる声で翠に言った。
大丈夫だ、あの人は絶対に戻ってくる。
「それから飲み物」
「あ、はい」
翠は言われたままに行動をする。
「翠葉、どこ行ってたのっ!? あれっ? ケープはっ!?」
バタバタと嵐が現れ翠の左側に立つ。
それもそのはず、軽音部のラスト一曲前にはふたりはここでスタンバイをしているはずだった。
それが、今翠が現れたばかりでもうひとりの姿はまだ見えないのだから。
小道具の椅子を引き寄せ翠を座らせる。
「あと二分で茜先輩が戻ってくる。それまで座ってろ」
周りにも聞こえる声で翠に言った。
大丈夫だ、あの人は絶対に戻ってくる。
「それから飲み物」
「あ、はい」
翠は言われたままに行動をする。
「翠葉、どこ行ってたのっ!? あれっ? ケープはっ!?」
バタバタと嵐が現れ翠の左側に立つ。


